2012/12/03

「アルファを求める男たち」を読んでみています2

「アルファを求める男たち」を読んでみています2

Active Portfolio ManagementとBGIに視点をまとめてみます。

「アルファを求める男たち」を読んでみています1へのLink


アルファを求める男たち」の中で、BGIの日本法人の成り立ちから
書かれていました。

書籍で、記載されているのを読むのは私は初めてのことでした。

・「バークレイズグローバルインベスターズの日本法人について」
 1989年にウェルスファーゴが東京の日興投資顧問と50%ずつ出資して合弁
 会社としたことに始まる。
 日興はすでに計量分析を志向していたが、ウェルスファーゴ側から学ぶ
 べきものでも尚、多かった。
 ウェルスファーゴ日興は確かに収益源ではあったが、地域の商業銀行として
 収益を確保していけると信じるウェルスファーゴ銀行の経営陣にとっては
 経営資源を本来業務から削ぐものであると写った。
 当時グラウアーとともに共同CEOであったパトリシアダンはマネジメント
 
 ・バイアウトを試みたが、失敗に終わった。

 ウェルスファーゴは、その資産運用ビジネスすべてをロンドンに本拠を
 もち世界中で事業を展開している英国の大銀行バークレイズに売却した。


 これでBGIは、グローバル市場にこれまでよりも力点を置くようになった。

・BGIの変遷はそれだけにいたらなかった、一大転換が起きた。
 BARRA社のリサーチディレクターで社長でも会ったグリノルドを雇い入れた
 ことがあった。

 グリノルド・・・・BARRA社、グリノルド、カーンというと1995年にグリノルド
 とカーンの共著である「アクティブ・ポートフォリオ・マネジメント―
運用戦略の計量的理論と実践
」を思い出します。
 

 本書は、以前、鎌倉投信の新井運用責任者によって話に出てきた一冊です。

 アルファを求める男たち――金融理論を投資戦略に進化させた17人の物語

 この一冊が、日本家屋の鎌倉投信で実際に伺ったお話と繋がっていたことに
 なんだかすごく不思議な気分でした。

 更に本誌からもう少しだけ。

 アクティブポートフォリオマネジメントは、ウェルスファーゴとBGIで長年培わ
 れてきた戦略的アイディアの理論的根拠となる三つの概念を明らかにしています。

 その三つの要素とは情報係数(Information Coeffcient)、投資機会の広さ
 (Breadth)、そして情報レシオ(Information Ratio IR)であるということ。

・情報係数IC
 予測されたリターンとその後に実現する実際のリターンとの相関係数
 ⇒ICは予測能力の測度
 
・Breadth
 製臆しているポートフォリオ・マネジメント年気がその能力を発揮できる
 機会の回数


・情報レシオIR
 本誌P216より、 ><;個人的にはよく分からないままメモ。

 IRとは「ベンチマークのリターンとは相関のない残差リターン要素」であり、
 アルファを残差リターンのボラテリティで割った値である。

 そして、BGIは次のようにも言われていました、
 「情報レシオこそ、アクティブマネージャにとっての機会を定義する
  ものだ。情報レシオほど、アクティブ運用の実効性は高い」

 これらをすべての集大成にしたのが、グリノルドとカーンの「アクティブ
 運用の基本法則」である。

 その法則とは「情報レシオは能力(IC)に比例するとともにBRの
 平方根に比例する」というもので方程式で書けば「IR=IC×√BR」
 となる。

 BGIでは、0.75を超える情報レシオはざらにある。
 ときおり、1.00を超えるスコアが出ることもある。他の大手の運用機関
 では、典型的な情報レシオはゼロであることと比べればこれが以下に凄い。

 また、ティルト戦略についても書かれている。
 ティルト戦略については以下のURL参照
  →http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/pension/%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%88%E6%88%A6%E7%95%A5/m0u/

 BGIが低配当銘柄よりも高配当銘柄により多く投資するのは、課税
 される投資家は内部留保が少なく配当性向が高い低配当の株式よりは
 成長性の高い銘柄を好むという理論に基づいている。

 このバイアスがあるために、高配当銘柄は低配当銘柄に比べて割安に株価が
 形成されている傾向にある。
 機関投資家のほとんどは非課税なので課税される投資家が高配当銘柄を嫌う
 というバイアスを利用して、イールドティルトで有利な立場に立つことが
 出来る。
 事実、1960年第二私の投資顧問会社を雇った新しい投資顧客との第一回の
 ミーティングを忘れることは出来ない。

 「私についてただひとつのことを覚えておいてほしい。これ以上多くの配当
  はごめんだ」

 インデックス投資に興味があり、アクティブ投資にも興味がある人で、本を
 読むことに興味がある方には是非とって読んでいただきたい一冊に成って
 います。

↓↓↓↓↓こんな本を読みました。

コメント

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ピーター・バーンスタインの遺作ですね。
・リスク(”Against the Gods”)
・証券投資の思想革命(”Capital Ideas”)
・アルファを求める男たち(”Capital Ideas Evolving”)
と3冊通しで読むと金融史の全体像が見えて楽しいです。

Re: タイトルなし

> ピーター・バーンスタインの遺作ですね。
> ・リスク(”Against the Gods”)
> ・証券投資の思想革命(”Capital Ideas”)
> ・アルファを求める男たち(”Capital Ideas Evolving”)
> と3冊通しで読むと金融史の全体像が見えて楽しいです。

そうでしたか。ありがとうございます。
読んでいてとても勉強になりました。
「いい本」ですね。ゴールドマンサックスも日本ではハゲタカとだけ
呼ばれることが多いですが、技術的なものから入る方法などもあり、
いい本だと思いました。