2010/02/13

[新版]内藤忍の資産設計塾(3)

若干自分の考えの偏りも混じっていますが、以下に記載します。
2010/02/11 http://indexinvest.blog32.fc2.com/blog-entry-1124.html
2010/02/12 http://indexinvest.blog32.fc2.com/blog-entry-1125.html

●ナレッジについて > 基本視点 > リスクを確認 について

●金融商品にとって消費者がとるべきリスク/取らない方が良いリスク
・消費者がとるべきリスク
 ・価格リスク…金融商品が持つリスク
 ・金利リスク…金利上昇による債券などの下落リスク
 ・為替リスク…外貨建ての資産を持つことのリスク

・消費者がとらないほうがよいリスク
 ・信用リスク…国がデフォルトすることでのリスク
        株式の場合、経営難になることでのリスク
 ・流動性リスク…売りたいときに売れないリスク

●プロセス 
 運用するためのプロセス
 1)机上の想定
  ・理想のアセットアロケーションの決定
  ・何年後に幾らをリスク資産にするかの想定
 2)アセットアロケーションに対する商品の確定
 3)証券会社へのアクセス
  ・証券口座を開く、税務処理の確定(特別口座の利用の有無)
  ・窓口の選択/利用する証券会社は、ネット証券?大手証券会社?
  ・「ナレッジ」の考え方をベースにすると、既にインデックスファンドを
   購入することを前提としているので、ネット証券の方がいいでしょう。
   また、僕の考えですが、店舗を持つ大手の証券会社・保険会社・銀行は、
   インターネットを中心に店舗を持つ証券会社・保険会社・銀行と比べて
   維持する人員・店舗費用を多く稼ぎ出す必要があります。

※本書の中での不明点
 P176~P177に記載されている中で、何故かアクティブ運用の方がリターンが
 多くなっています。
 僕が人に説明する場合、ここは必ず以下のように話してしまいます。
 「アクティブファンドは決して、インデックスファンドに勝てない。
  平均すると運用手数料分だけ、アクティブファンドはマイナスになる」
 そのため、アクティブファンドの運用リターンは、インデックスファンド
 「-2」にするのが正解です。

 更に、P185~189の資産配分例も、少し納得がいかない点があります。
 本書が出版された2008年6月には既にSTAMシリーズが世に出ています。
 STAMシリーズは2008年1月発売が開始されています。

 そのため、信託報酬0.77%であるSTAMグローバル株式インデックスを
 薦められては?っと思います。

 外国株式の商品としてトヨタアセットバンガードを記載されていますが、
 本商品の信託報酬は約、1.05+0.28(程度)となり、1.33%というSTAMの倍近く
 コストがかかるものになります。DFCで確認しましたがこれ以上の費用は
 かかりませんが、正直既にこのファンドは割高なファンドの部類に入ります。

 本書を改版する場合、資産配分内容を最新のファンドに見直して頂きたい
 ものです。

 新興国を薦める場合の、HSBC関連のファンドについても年間コストが2.4%程度
 かかります。こういった高コスト商品を設計をするうえでさりげなく記載する
 のではなく、「できるだけコストがかけず」に「分散」できる商品を薦めて
 頂きたいものです。
 ちなみに、日興年金積立インデックスファンド海外新興国株式は、取り扱いが、
 2008年4月、STAM新興国株式ファンドは取り扱いが2008年12月からとなっていて
 本書への反映が難しい時期でした。HSBC以外の選択肢があったのかどうかお聞き
 してみたいと感じます。

 4)資産のリスクシフト
  本書では3ヶ月、半年、1年後にどのくらいの資産をシフトしていくかを記載して
  いますが。私の思いは、資産運用は、長期にわたって自分が思うペースで進めて
  いくことが大事だと思っています。
 
  つまり、自分で決めたアセットアロケーションへの移行方法について、自分で
  設計する必要が有る。お勧めは、3年程度かけて徐々に徐々に進めていくことが
  よいと思う。バブル崩壊などが発生しても3年程度かけることでいつでもリカバる
  ことが可能となる。

 5)毎月買い付け
  リスク資産を肉厚にし、株価変動に伴う資産形成を充実させる。
  >>ここが有る意味、資産構築のゴール

 6)定年後は毎月解約を勧める
  >>ここは、資産運用のゴール/安定して資産を取り崩すこと
  >>今の日本の証券会社にお願いしたいこと
   ⇒インデックスファンドを60歳からは定期解約を自動的にして欲しい。


以下の一冊がこのブログで書いている内容になります。
正直、お奨めです。買ったほうがいいか?買わなくていい本か?と聞かれると
「購入した方がよい!」と答えてしまいます。

コメント

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トヨタアセットバンガードを全面に出していたり高コストファンドを推しているのは、マネックス証券で扱っている商品を売りたいという姿勢が出ているためと感じました。また私もアクティブファンドの方がリターンが高くなっているのは疑問(本の中で矛盾あり)と感じました。正確には、アクティブファンドの方がインデックスファンドよりリターンが少なく、リスクは大きいですね。

>kenzさん

 コメントをありがとうございます。内藤忍さんのような位置にいることとマネックスユニバーシティーの代表として書こうとすると「バイアス」がかなりかかってしまうのでしょうね。
 もしかしたら、こう言われることまで、想定済みだったりするのかな?
 ただし、本書を鵜呑みにしてアセットアロケーションを組んだり、そのままファンドを購入されてしまう方がいるかもしれないため、ブログで取り上げました。